双子を妊娠したけれど
「双子妊娠・出産・育児にどれくらいお金がかかるの?」
「出産準備は生まれる前にしっかりとしておいたほうがいいのかな?」
と気になりますよね。
この記事では私が双子を妊娠・出産し、乳児期になるまでに実際に必要だった準備物や費用をまとめました。
双子を妊娠して不安もいっぱいあると思いますが、出産前にどれだけお金が必要でどんなものがいるかを知っておくと、スムーズに双子育児をはじめることができるので、ご自身の環境に合わせた出産準備品の参考にしてみてくださいね。
双子妊娠・出産にかかるお金
双子の妊娠・出産中にいつお金が必要になるのかは人によってちがいますが、大きく分けるとこの4つのタイミングに分かれます。
【双子妊娠・出産でお金がかかるタイミング】
- 健診
- つわり
- 切迫早産
- 管理入院
双子妊娠中はトラブルが起こりやすいく、1人を妊娠しているママよりお金が必要になりがちです。
しかし、双子出産では出産育児一時金を合計84万円(2人分)支給され、出産後に分娩費用の差額はもらえるので、費用の負担は減ります。
▼腹囲が1メートルを超えた!?双子妊娠から出産までのお腹とエコー写真を公開▼
双子妊娠中は健診が増える
双子を妊娠すると母子手帳と一緒に妊婦健康診査費助成券(妊娠中の検診で使える補助券)をもらえますが、双子妊娠したとしても妊娠しているママは1人なので、助成券は1人分しか出ません。
また、助成券を使っても健診料は無料にはならない場合もあり、病院によって費用はかわりますが、健診ごとに費用が必要になることがあります。
項目名 | かかる費用 |
---|---|
妊婦健診 | 一回1000円前後(助成券使用後)
使う病院によって費用は異なります。 |
双子妊娠初期の検診の回数は1人を妊娠しているママと同じですが、中期になるにつれて健診の回数が増え、妊婦健康診査費助成券が足りなくなる場合があります。
1人を妊娠しているママの検診は、妊娠23週までは月に1回、妊娠24週から妊娠35週までは2週間に1回ですが、わたしの場合は、妊娠15週から健診が2週間に1回となりました。
妊娠33週で管理入院となったため健診の回数は全部で14回となり、妊婦健康診査費助成券(全14枚)はギリギリ足りましたが、管理入院にならないママは助成券が足りずに健診費用が全額自腹になる可能性が高いです。
双子妊娠中だからといってつわりが重くなるわけではない
双子妊娠中は双子だからといってつわりがひどくなるというわけではなく、個人差によってつわりの重さは変わります。
私の場合は、双子妊娠時よりも下の子を妊娠しているときの方がつわりがひどく、上の子のおむつ替えは毎回つらい思いをしていました。
つわりの最中は少しでもにおいがあるものを避けたいので、料理がなかなかできず、総菜を買ってきたりしていたので、食費がいつもより増えましたが、つわりはとてもツラいものなので楽できるところは手を抜くことをおススメします。
切迫早産などのリスクがあって双子妊娠中は安定期なし!?
双子妊娠中は切迫早産(早産になりかけている状態)になりやすく、切迫早産と診断されると薬が処方され、自宅で安静にしないといけなくなります。
私の場合は、妊娠12週から切迫早産と診断されたため、はり止め薬を全部で8回処方され、合計で6000円ぐらいの費用が必要でした。
項目名 | かかる費用 |
---|---|
はり止め薬 | 一回600~800円前後
お腹のハリの度合いによって処方される薬の量が変わります |
自宅で安静と医師より指示があったので、食事や日用品が必要な場合はネットスーパーを利用しましたが、自分で買い物に行った時よりも食費や日用品費は少し増えてしまいました。
外出することなく買い物を済ませる方法は、ネットスーパーだけでなく宅配食材を利用する方法もあるので、自分の生活スタイルに合わせて活用すると食事面で楽をすることができます。
ネットスーパーと宅配食材のちがいは届くまでのスピードで、ネットスーパーは欲しいと思ったその日か翌日の配送、宅配食材は5~10日ほどかかる場合があります。
しかし、宅配食材は有機野菜など食の安全にこだわった商品もあり、妊娠中や授乳中、子供が大きくなってからも安心して食べさせることができますよ。
妊娠トラブルが多くなりがちな双子ママにおススメ!管理栄養士監修の栄養満点のお弁当を自宅に届けてもらえる宅配食材⇒ママの休食(きゅうしょく)公式サイト
▼▼双子が大きくなったら食育もできちゃう!?おススメの食育宅配サービス比較▼▼
双子妊娠中に管理入院!?かかった費用は約25万円
切迫早産(早産になりかけている状態)が続くと、管理入院となる可能性があります。
管理入院が必要と診断されるとそのまま入院となり、病院から出ることはできなくなってしまうので、切迫早産と診断された場合は念のため入院準備をしておくといざというときに助かります。
携帯や充電器など入院に必要なものは色々とありますが、その中でも費用がかかるものをまとめました。
項目名 | かかる費用 |
---|---|
パジャマ | 1日2着 1着 2000~3000円
毎日シャワーか体をふいて体を清潔にできるので、着替えは必要 尿もれが心配な場合は予備のパジャマがあると安心 何日おきに見舞いに来てくれるかで準備する枚数・費用が変化 |
マタニティ下着 | 1日2~3枚 1000円
双子妊娠中は妊娠後期になると尿もれがひどいので替えの下着があると安心 |
おりものシート | 一日2~3枚 1000円~2000円
双子妊娠時の尿もれ対策に必要 |
洗面用具 | シャンプー・リンス・ボディーソープ・洗顔 2000円
切迫早産が進行するとお風呂には入れません。体をふくだけになるので使わないこともあります。 |
タオル | 1日1~3枚 自宅にあるものを使用
手洗い・洗顔時・お風呂で使用 |
私の場合、管理入院にかかった費用は高度医療費制度を使っても23万円、入院準備品で2万円ほど必要でした。
管理入院では保険金の申請ができるので、医療保険から給付金をもらえましたが、支払い時までにもらうことはできないので、退院するときには入院費を自分で支払う必要があります。
【実際に用意したものと枚数】
- 前開きのパジャマ 4着
- パジャマのズボンのみ 3着(尿漏れ対策)
- 授乳ブラ 4着
- マタニティショーツ 8着
- バスタオル 2枚
- ハンドタオル 10枚
- シャンプー・リンス・ボディーソープ(泡で出てくるタイプのものを用意しておくとお腹がはってもすぐ洗える)
- 体を洗うスポンジ
- 洗面用具を入れるかご
- 歯ブラシ・歯磨き粉・コップ
- ドライヤー
- 化粧水・乳液・ヘアオイル
- ドライシャンプー
- 制汗シート
- 介護用体拭きシート
- クロックス(入院した病院はスリッパ禁止で履物はクロックスを指定)
- 飲み物用コップ・飲み物
- 箱ティッシュ
- ファイル(書類やエコー写真をしまう)
- 筆記用具・判子(入院中の重要書類記入用)
【あるとより快適になったもの】
- 抱き枕または枕
- 枕カバー
- 充電器・延長コード
- S字フック・フック付きのかご(100均)
- 妊娠線予防クリーム
- おりものシート(尿もれ対策)
- 食器洗い洗剤・スポンジ
- ふりかけ・ラップ・調味料
- 扇風機
- のど飴・加湿器
- エコバック(洗濯物を入れたりする)
- 非常食
病院の枕が合う合わないによって快適度が変わってくるので、枕が固くて気に入らなかったら自分のものをもってきた方が良いと思います。
1人分買うだけでいいものもあり!双子の出産準備物・乳児期の育児でかかる費用。
双子の出産準備物はベビーバスなど1個買えば十分なものもありますが、2人分買わないといけないものもたくさんあります。
【双子の出産準備物・乳児期の育児で必要だったもの】
- 双子の寝具
- 双子の服・肌着
- 双子のおむつとおしりふき
- 双子の授乳グッズ
- 双子のお風呂グッズ
はじめての双子育児で不安なこともいっぱいなのに、準備物も多いので焦ってしまうかもしれませんが、双子が産まれてから必要なものを買いに行くこともできるので安心してくださいね。
双子の寝具は大人用を使っても大丈夫
夜に授乳するときにベビーベッドなど高さがあるものだと落としてしまうかもしれないという不安があったので、ベビーベッドは用意しませんでした。
項目名 | 費用 |
---|---|
ベビー布団 | 1組 7,000~30,000円 |
双子は小さく生まれたので、生後2カ月までは2人で1組のベビー布団でもOKでしたが、出産前に2セット買ってあったので生後2か月目以降は2組のベビー布団を使いました。
下痢などで布団を汚してしまうこともあるので、一人一組ベビー布団があると安心ですが、シングルの布団でも問題なく双子を寝かせることができます。
洗濯ができるかどうかで双子の服の費用が変わる
短肌着・長肌着がセットになって販売されているものが一番お得に買えたので、セット商品を双子用に買いました。
短肌着・長肌着 | 1人5~10セットずつ 5,000~10,000円(5~10セットの費用) |
---|---|
ドレスオール | 1人 3着 5000~10000円(3着合計金額) |
赤ちゃん用の肌着はすぐに乾くものばかりですが、双子育児中は洗濯する時間が思ったように取れない場合もあるので少し多めに買っておくと安心。
双子が小さく生まれたために足が細く、おむつからウンチがもれて服を汚すことがあったり、ミルクのはき戻しがあったりしたので、着替えは少し多めに用意しておくことをおすすめします。
おむつとおしりふきだけじゃない!?双子のおむつ替えにはゴミ袋にもお金が必要
双子は小さく生まれるので、新生児用のおむつだとサイズが大きすぎる場合もあるので、おむつの購入は産後の入院中に買ってきてもらっても遅くありません。
オムツ | 1週間に1袋(下痢など体調不良時は1週間に2~3袋)1500円前後 |
---|---|
おしりふき | 週に1~2袋(下痢など体調不良時は1日に1袋) 100円~ |
おむつは1日6~10回(1人当たり)交換し、使用済みのおむつを捨てるゴミ袋がたくさん必要になるので、ゴミ袋が有料の地域ではゴミ袋にお金が必要になります。
双子が下痢などの体調不良時には、45Lのごみ袋がおむつだけでいっぱいになってしまうというときもありました。
▼双子出産後に実際に購入!新生児用よりも小さいサイズのおむつ▼
双子の授乳グッズは必要になったときに買い足そう
ミルク | 1~2週間で1缶(2人で飲んだ時) 1500円 |
---|---|
ほ乳びん | 1人 2~3本 1000~3000円(1本あたり) |
乳首 | 1人 2~3個 300~500円(1個当たり) |
ほ乳瓶消毒グッズ | 電子レンジでほ乳びんを消毒するグッズ 1000~4000円 |
私は生後1カ月でほ乳瓶を拒否されたので、ミルクはあまり使っていません。
しかし、双子サークルのママに聞いたところ、双子がミルクを飲むようになると1週間で2缶じゃ足りない時もあると言っていました。
必要な時に買い足したほうがムダがなかったのになぁ。
ほ乳瓶やおもちゃの消毒は煮沸消毒、電子レンジ消毒、消毒液を使うという方法があります。
煮沸消毒はお湯を用意して3~5分煮沸する必要があり、消毒液は費用がかかるだけでなく、一時間液につけておく必要があるので手間がかかります。
双子育児中のほ乳びんやおもちゃの消毒は電子レンジ消毒がおススメで、電子レンジで5分加熱しておけばいいので手間もかからず、価格も1000~3000円とお手頃です。
▼▼双子育児中におススメの育児用品消毒グッズ「コンビの除菌じょーず」▼▼
双子のお風呂で使うスキンケア用品は病院で処方されたものを使用
双子の入浴は生後半年になるまではベビーバスに沐浴剤を入れて入浴していたので、半年で3本購入し、計6000円必要になりました。
ベビーバス | 1個 900~3000円 |
---|---|
沐浴剤 | 1本 2000円(1本で約2カ月使用) |
ベビー用スキンケア剤 | 無料
乾燥でかゆみが良く出ていたので、皮膚科でクリームを処方してもらいました。 |
ベビーオイル | 1本 500~1500円 |
ガーゼ | 2人で20枚 1000~2000円(20枚セットの価格)
ガーゼは風呂で使ったり、よだれをふいたり大活躍しました。 |
ベビー用のスキンケア剤も薬局で買うこともありましたが、うちの双子の場合は乾燥がひどくかゆがっていたので小児科や皮膚科でクスリや保湿剤を処方されたものを使用。
6歳になった今でも、病院でもらった保湿剤を乾燥対策に使用しているので、双子のスキンケア用品に費用はかかっていません。
▼▼双子をママ1人でも安全にお風呂に入れるための工夫を成長段階別にご紹介▼▼
双子の外出でかかる費用をグッズ別に紹介
車を持っているかどうか、ベビーカーが必要かどうかで双子の外出グッズ購入にかかってくる費用は変わってきます。
【双子用の外出グッズ】
- ベビーカー
- 抱っこ紐
- チャイルドシート
双子の外出に必要なグッズはベビーカーやチャイルドシートなど高額なものが多く、うちの場合一番費用がかかったのはチャイルドシートでした。
▼▼予防接種や急な買い物があって、双子育児中にママ1人で外出した実践記▼▼
双子用ベビーカーは必要?縦型と横型の費用を比較
双子用ベビーカーは二人分のせる場所があるので価格が高くなりがちですが、性能は一人用の物の方が高いです。
その理由は双子用のベビーカーを必要とする人が一人用のベビーカーを必要とする人よりも少ないために、双子用ベビーカーの開発があまり進んでいないからとベビーカー販売店で教えてもらいました。
項目名 | 費用目安 |
---|---|
双子用ベビーカー タテ型 | 2万円~ |
双子用ベビーカー ヨコ型 | 1万円~ |
一人用ベビーカー | 5千円~ |
私はお下がりで縦型の双子用ベビーカーをもらいましたが、あまり使わなかったので、ベビーカーがいるかどうか、縦型がいいかどうか、双子用のベビーカーをレンタルするかは双子を生んだ後に決めても遅くはありません。
双子育児で抱っこ紐は2個あると便利
抱っこ紐には一人用の抱っこ紐と、双子を同時にだっこできる双子用抱っこ紐もあり、一人用は1~2万円、双子用は3~4万円と価格に差がでます。
私の場合は一人用の抱っこ紐を3つ用意し、1つはクロスタイプのもの、残り2つはベビービョルンのものを購入。
ベビービョルンを2つ買ったので3万円必要になりましたが、外出は抱っこ紐で出かけることがほとんどどだったので、かなり活用しました。
チャイルドシートは固定式?回転式?クッション性と車の大きさで決めよう
チャイルドシートはあまりに安いものだとクッションの性能が悪く、とても固いものが多いので2~3万円もしくはそれ以上の価格のもので探すと良いです。
私の場合は4万円の固定式チャイルドシートと、お下がりでもらった回転式のチャイルドシートを使いましたが、回転式のものはサイズが大きくて少し使いにくかったでので、えらぶときには車のサイズと一緒に検討してみてくださいね。
チャイルドシートを装着する場所は、双子を隣同士に並べるとおもちゃの取り合いをするようになる場合があるので、おもちゃは2個買うか双子のチャイルドシートの装着位置を助手席と後部座席に分けるなど工夫が必要になります。
双子育児中の育児支援もチェックしよう
双子育児中に受けられる育児支援は市によって大きな差はありますが、大まかにはこの3つあります。
【双子育児中の育児支援】
- 児童手当
- 医療費の無償化
- 市町村の多胎児支援
双子は手当てが2人分もらえたり、市の支援活動があったりするので広報等でどんな支援があるのかチェックしてみてくださいね。
児童手当は二人分もらえる
児童手当は2人分もらうことができるので、3歳までは2人で3万円、3歳以上中学生卒業までは2人で2万円支給されます。
出産後に児童手当の申請を市役所でする必要はありますが、3歳の切り替わりは市でしてくれ、対象月にお知らせのお手紙が来るだけなので手間はありません。
6歳の現在では1人1万円となってしまいましたが、将来の教育費のために貯金しています。
医療費の無償化で気軽に病院に行ける
医療費の無償化は、兵庫県の私が住んでいる市では中学校3年生まで医療費が無料です。
双子育児中はお互いで病気をうつしあったりして、病気が長引くこともあるので病院に無料で行けるのは本当にありがたいですよね。
子供の乾燥肌もひどく、年中かゆがっているので小児科だけでなく皮膚科も通っていますし、歯の検診も無料なのでしっかりと診察してもらっています。
市の多胎児支援も活用しよう
市によっては多胎児支援を活動的にしてくれている市もあり、兵庫県の私が住んでいる市では市の産後のヘルパー支援では1人の子供だと生後半年までなのに対し、多胎児の場合は1年利用できます。
他にも多胎児のサークル活動がある場合もあり、そこで出会える双子ママたちと情報交換をしたりお下がりをもらうこともできます。
市の情報は市の広報にのっていることが多いので、お住まいの地域の広報誌もチェックしてみてくださいね。
双子の出産準備はゆっくりでもOK!必要なときに買い足そう
双子を妊娠して不安もいっぱいなのに、準備物や費用にも気になって焦るかもしれませんが、双子を生んだ後でも出産準備物はそろえることができます。
私は双子出産で舞い上がってしまい、産後に必要のなかったものまで大量に買ってしまって失敗してしまいました。
産後に車で連れて帰る場合は、双子用にチャイルドシートが必要になりますが、おむつやほ乳びんなど産後でも間に合うものが多いので、本当に今必要なのかをしっかりチェックするとムダな買い物をすることが無くなります。
スムーズに双子育児をはじめるために、出産前にどれだけお金が必要でどんなものがいるかを知り、ご自身の環境に合わせた出産準備品を用意してくださいね。
▼▼双子の教育費をためる自信がない人へ!私が実際に教育費をためている方法を紹介▼▼